独立しやすい建設業とは?具体的な流れや注意点も解説
2021.9.9 コラム
東京都を中心に、内装解体工事、原状回復工事、特殊解体工事などを手掛ける株式会社アームレックスです。弊社は実力のある若手職長が多く、協力会社の皆さまと協力して高品質な解体工事を提供しています。
建設業で働く方の中には、将来的に独立したい人が多いのではないでしょうか?
「独立しやすい建設業とは?」「どうやって独立するの?」など疑問はさまざまかと思います。
今回のコラムでは、独立までの一般的な流れや失敗しないために準備しておきたいポイントについてお話しさせていただきます。
目次
建設業で独立する方法とは
建設業で独立する方法は、「一人親方になる」「法人化する」「フランチャイズに加盟する」の3パターンが主流です。
一人親方とは、従業員を雇わず一人で仕事を請け負い施工する個人事業主のこと。
法人化とは、個人事業主が会社を設立し、個人で行っていた事業を法人で行うこと。
フランチャイズとはフランチャイザー(本部)と契約を結び、加盟金を支払うことで商標を使ってサービスを販売する権利を得る仕組みのことです。
どのパターンでも、開業資金や人脈、専門的な知識や経験がなければ独立することはできません。
独立するには資格の取得や事務所の準備、人脈などが必要です。ここでは、建設業で独立するまでの一般的な流れをご説明します。
1.企業で働き知識と経験を身につける
独立するには専門的な知識やスキルが必要なので、まずは企業で働き実務経験を積みましょう。企業の社員として働くか、下請けの作業員として働くのが一般的です。
2.専任技術者になれる資格を取得する
専任技術者になれる資格を持っていれば、「建設業許可」を取得できます。
専任技術者とは、大まかにいうと建設業に関する専門的な知識と経験を持つ人のことです。
専任技術者になるには「10年以上の実務経験」「学歴+実務経験」「資格の取得」のいずれかをクリアする必要がありますが、手っ取り早いのは資格の取得です。
必要な資格は業種によって異なりますが、代表的なものとしては1級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士、解体工事施工技師などが挙げられます。
3.開業資金と事務所の準備
独立する場合、仕事で使う道具や材料を自分で用意する必要があります。ネット回線や什器の用意だけでも50~100万円の開業資金がかかるのが一般的です。事務所は自宅でも賃貸でも構いません。賃貸の場合は賃料を経費にすることができます。
必要な道具をリースする方法もありますが、会社によっては法人化していないと取引してくれないところもあります。会社勤めの段階から取引のあるリース屋さんに独立の話をして、押さえておくのがおすすめです。
なお、一人親方として個人事業主になる場合、税務署に開業届けを出す必要があります。実績を積み売り上げが上がったら法人化すると良いでしょう。
4.建設業許可の取得
1件の請負金額が500万円を超えたときは、建設業許可の取得が必要です。
建設業許可を取得するためには、「経営業務の管理責任者が常勤する」「金銭的な信頼がある」など複数の要件を満たす必要があります。
500万円以下の工事しか請け負わない場合、建設業許可は基本的には必要ありません。
しかし、元請けによっては建設業許可の有無で仕事を発注するか決める場合もあり、信用度をチェックする基準になります。
仕事の幅が広がる可能性が高く同業他社との差別化を図るアピールポイントにもなるので、取得しておくことをおすすめします。
独立しやすい建設業とは
建設業は建築系と土木系の2つに大別されますが、建築系のほうが独立しやすいです。
特に内装・クロス・左官などリフォームに関わる仕事は、建物が建っている以上需要が常にあるので一人親方として独立する人が多い傾向があります。
一方、土木や舗装、造園などは一人で仕事をこなせないため、一人親方になる人は少ないです。従業員がいなければ仕事の効率が上がらないため、個人事業主ではなく会社として独立するのが一般的です。
内装解体工事の場合、特別な資格は必要ないので比較的独立しやすいといえます。ただし、独立するには「解体工事業登録」を受ける必要があります。解体工事業登録を受けるには、「技術管理者を設置している」「欠格要件に当てはまらない」といった要件のクリアが必要です。
内装解体工事の場合、最低でも3年くらい働いてから独立する人が多いです。
受注方法は時間に対して対価が発生する「常用」と、仕事が完成したら対価がもらえる「請負」がありますが、常用であれば独立するのは比較的容易といえます。
近年では職人を探す建設業のマッチングサイトや、企業の公式Webサイトで協力会社を募集しているので、インターネットを使えば常用の仕事を取れる可能性が高いからです。
請負は複数の職人が在籍する会社が受けるのが主流なので、一人親方が受注するのはハードルが高いです。まずは常用で実績を積んだうえで、請負へのステップアップを目指すのが一般的といえるでしょう。
独立した場合、給料は上がるのか
独立した場合、企業に勤めているときよりも給料が上がるのが一般的です。しかし、暇なときに仕事が削られやすいので、仕事が切れないよう自分で仕事を受注する努力が求められます。基本的な対応ができ技術力が高い人の場合は、閑散期でも仕事が削られる可能性は低いです。
独立後の給料は独立する方法や業種によっても異なります。たとえば、大工の場合は年収800万円程度といわれていますが、内装工の場合は年収600万円程度が平均のようです。元請けで仕事を受注できるようになれば、さらなる年収アップを期待できるでしょう。
高収入を目指したい方は、一人親方やフランチャイズで独立したあと、事業が軌道に乗ってから法人化するのが一般的です。ただし、フランチャイズ契約の場合は初期費用が150~300万円ほどかかるうえに毎月5~30万円ほどの加盟金を支払う必要があるので、独立前からまとまった資金を用意しておくことが大切です。
建設業の開業準備
独立後に失敗しないためには、営業ルートや機材などを事前に準備しておく必要があります。とはいえ独立に向けてしっかり準備していても、思いもよらぬことは起こるものです。ここでは、独立前の準備と困ったときの対処法についてご説明します。
営業ルートの確保
独立前に営業ルートを確保し、仕事を取っていける体制を作っておきましょう。
ほとんどの人は元請けから仕事をもらえる前提で独立していますが、常に仕事があるとは限りません。仕事を切らさないためには営業をかける必要があり、3人でやっている会社の場合、仕事がないか確認できる企業を5社は確保しておきたいものです。
一人親方の場合、週6で現場に出て合間に営業をかけるのが一般的です。現場作業・打ち合わせ・見積もりと忙しく働いても、経験年数や解体の技術が営業先の都合に合わなければ断られることも少なくありません。
仕事を取っていくためには、日ごろから人間関係を大切にすることが求められます。元請けや同業種の横の繋がりがあると、仕事が切れたときに応援に行くことができるからです。
最近ではWebサイトを開設してお客さんから直接仕事を受ける一人親方も増えています。営業コストを短縮できるので、インターネットを使った集客の知識を深めておくと良いでしょう。
しかし、準備をしても独立したては仕事を取れない人がほとんどです。
アームレックスでは、協力会社様の仕事が切れないよう現場をご紹介しています。「明日の仕事がない」というときも、大きい現場であれば前日でもご紹介できる可能性が高いです。
お電話いただければすぐに対応いたしますので、仕事が欲しいときはお気軽にご相談いただければと思います。
事務作業
独立したては事務作業も一人でやるのが一般的なので、一から覚える必要があります。
取引先に請求書を送ったり、入金されているか確認したりする作業も自分で行うしかありません。請求書の送付や入金のタイミングは会社によって異なるため、慣れない事務と確認作業に戸惑う人がほとんどです。
アームレックスでは事務代行を行っているので、協力会社様の負担を軽減することができます。ご相談いただければ分からないところをお教えいたしますので、代行に任せずご自身で事務作業を進めていただくこともできます。
事務作業は弊社から独立した職人の多くがつまずくポイントだったため、サポートする体制ができたという背景があります。
サポートという観点では、独立後に相談相手がいないことに息詰まる人も少なくありません。会社員のときは社長や専務に工程や手順について相談できたことも、独立後は一人で決める必要があります。失敗しても自己責任になるので、なかなか判断できない人が多いです。
アームレックスでは協力会社様が相談できる体制を整えています。分からないことは何でもお答えするので、仕事に対する不安を一つ減らせるといえるでしょう。
機材のリース
前述の通り機材のリースは信用取引のため、独立前にリース屋さんを押さえておくのが大切です。会社によっては「創業年数が短い」「定期的に仕事がない」「一定の売り上げがない」場合、取引してくれないこともあります。細かく見るところは証明書の提出や保証金の支払いを求めることも少なくありません。
「リース代を支払えば貸してもらえる」と考えていると、独立後に機材が用意できない恐れがあります。
機材のリースを確保したい方は、アームレックスにご相談ください。弊社は自社の機材を協力会社様にお使いいただいているので、独立したてでもリースの心配をする必要がありません。
内装解体業で独立したいとお考えの方へ
解体業のこれから
解体業は比較的年収が高めです。また、将来的に考えても需要が減ることは無いので安心して働ける職業だと言えるでしょう。
特に最近は建物の老朽化や少子高齢化の影響で解体しなければいけない建物が増えています。国が空き家を減らすために解体を推奨しているので、今後ますます解体業の需要は高まっていく可能性が高いです。また、大阪万博などの大きなイベントも控えているので解体現場が増えることが予想されます。
実は、解体業は将来の安定性の面でもとてもおすすめの職業なのです。
内装解体で独立したら年収は上がるの?アームレックスを例に比較
実際のところ、独立して年収が上がる人もいれば、下がる人もいます。独立してすぐですと、解体工事の会社に勤めていた方が、年収が高い場合もあるでしょう。
一人で独立して常用の場合、例えば単価1万8000円で稼働して260日働いたときには、468万の年収(年商)になります。しかし、そこから労災や保険など投機費用、経費が引かれるので手取りでどれくらい残るかと言われると、そこまで多くはありません。
実際のところ、5人くらい雇い入れをしてスタートしなければ独立してすぐに金銭的なメリットを得ることは難しいのです。全員を常用で回したとしても、社長として得られる年収は1000万円くらいでしょう。会社に所属していた場合の職長クラスの年収とそこまで変わらない可能性もあります。ただし、保険や設備投資などにもお金がかかるので、社内での制度や体制が整い、組織として強くなっていかないと年収を上げることは難しいでしょう。
また、独立した場合には自分で新規の仕事を取らなければいけないという難しい課題もあります。
ある程度、人を増やして会社を大きくしようという思いからの独立ではなく、金銭的な面から「一人親方として独立しよう」という思いで独立した場合、勤めている時代よりも「思っているよりも稼げない」と苦労することも少なくありません。
しかし、アームレックスにはインセンティブ制度があるので職長クラスになれば1000万円ほど稼ぐ人もいます。そのためアームレックスでは職長クラスになると、所属していた方が稼げるので離職率がとても低いのです。
ただし、これはインセンティブ制度があるアームレックスでの場合です。そのため職長になったとしてもインセンティブ制度などがない会社であったならば年収が上がらないということもあります。その点、アームレックスではインセンティブ制度などがあり環境が整っています。当社で技術や力をつけて独立していった人達も多いですよ。
一人親方になり、すぐに独立するよりも当社のような環境に身を置いて独立の準備をしてみるのはいかがでしょうか。アームレックスの社員採用についてはこちらをご覧ください。
アームレックスのサポートが手厚い理由
アームレックスは協力会社様と自社がお互いに伸びていくためにも、手厚いサポート体制を整えています。
弊社は施工品質が良く他社よりも見積もりが高いのが特徴です。協力会社様が成長したからといって、自社の利益が減ることはありません。
弊社では、協力会社様が伸びていくことが自社の成長につながり、大きなシナジー効果になると考えています。
協力会社様との関係はさまざまですが、お付き合いが長いところはお互いに仕事を振りあったり、プライベートで出かけたりすることもあります。
今後も協力会社様のご要望に寄り添い、お互いが成長できるパートナーシップを築いていきたいです。
アームレックスの体制
アームレックスには一人親方の方でも協力会社になっていただける環境が整備されています。将来的に独立したい方や、独立したばかりの解体工事会社様なども大歓迎です。
私たちは高品質な施工の提供を重視し、最善の提案をすることを心掛けています。
協力会社様にお仕事を依頼するときは、しっかり利益が出るような受注単価にこだわっています。工数の見積もりが適切なので、作業工程で負担をかけることがありません。
協力会社様が企業として成長していただけるよう、会社の垣根を超えた技術指導や事務サポートも行っています。
アームレックスの職長は進行中の現場で次の指名が入るほど、広い視野と高い管理スキルがあるのが強みです。高い教育スキルも持っているので、経験者と同伴であれば協力会社様の新人の方でも通常の作業費でご依頼しています。
受注金額にこだわるだけでなく品質向上にも常に取り組んでいるので、お客様からご好評いただいき年々リピート率が上がっています。
内装解体工事で独立を考えている方は、是非アームレックスまでお気軽にお問い合わせください。
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